前回は販売ターゲットの選び方をご紹介しました。
今日は立地についてお話したいと思います。
自分の中で「どういう価値観を持った」「どんな世代の」「どんなライフスタイルの」
お客様を対象にしたいかを決めます。
そうすると、その人の生活スタイルが予想がつきますよね。
例えばOLの方であれば平日は通勤をして、土日に休む。
仕事が事務職であれば、通勤に必要なものは優先的に揃えるでしょうし、
趣味や習い事がある方はそれを通して自分を表現したいと思っていると思います。
また一方、主婦の方であれば平日の日中が活動的な時間で、逆に土日は
家庭の事が優先されます。
とまあ、同じ年齢の女性でも、その環境によって様々な価値観があります。
アパレル系のセレクトショップを始めるとして、そんなOLの方を対象にするのか、
主婦の方を対象にするのか、で立地も変わる、というか変えなければならない事は
分かりますよね。
確かにわざと逆パターンで出店する事もあります。例えば都心のオフィス街に主婦向けの
店を出したり、逆に街はずれや幹線道路沿いにOLさん向けのお店を出したり。
でもこれで上手くいくのは、よっぽど何か良い要素がないと難しいと思います。
やはり基本は顧客となるターゲット層がどのような生活を送り、どこで買い物をするのか、
それを元にした出店計画が基本だと思います。
あと、アパレル系のセレクトショップをやるとして、基本的な検討事項をご紹介します。
1.駅から近いこと
2.交差点の角地は有利
3.1階であること
4.周囲に流行りの飲食店があること
1は当たり前の事ですが大事です。ただ、駅を起点とした円を描いた際に、どのエリアが
流行っていてどのエリアが閑散としているかもありますので、閑散としたエリアの駅近
よりは、流行っているエリアのちょっと遠い物件の方が良い場合もあります。
2はアイキャッチの観点から重要です。更に言うと壁ではなくガラス張りになっていると
一番です。
3は絶対条件と思ってください。いくら駅近でテナント料も安く、新しくても2階は
止めときましょう。
飲食店や美容室ならまだしも、アパレルや雑貨であるならば2階は致命的です。
何店舗か展開してるのでしたら知名度などで集客も可能ですが、初めてのお店でしたら、
どんなに他がいい条件でも止めた方がいいです。
セレクトショップを運営していて常に悩んでいるのが「どうやって歩いているお客様に
入ってもらうか」です。ALTACIAでは常に歩いているお客様や時間帯によって
ディスプレイを変えています。ディスプレイによって集客の7割が決まると思います。
でもお店が2階だったらどうでしょうか。「ウチはこんなステキなコーディネートを
提案しているお店ですよ。だから2階まで上がってきてくださいね」という
呼びかけはやはり無理があると思います。
渋谷・原宿・下北沢など本当に激戦区で2階物件が普通なエリアの方が特殊です。
全国の大都市ですら、2階店舗は苦労していると思います。
4は以外に重要です。理想的にはグルメ雑誌にちょくちょく紹介される飲食店があれば
そこのお客さんがぶらっと寄ってくれる場合が多々あります。
ただその飲食店がどのターゲット層に利用されているか、営業時間など自分の店舗と
合わない場合もありますので、細かくチェックしてみてください。
今回はここまでにします。
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