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最近ロミーのスタイリングがまたちょっとカワユくなってきました。毎日着替えさせてますので上達してるのでしょうか。今日はこんな感じになりました。
意外に便利なアイテム、パーカーを使ったスタイリングです。ちょっとオフタイムに出かける感じです。カーキのパンツ、本当はカーゴパンツが良かったのですが全て完売してしまったため、カーキ色のボトムを合わせました。ややワイドなシルエットなので結果的にイメージ通りになりました。インナーには少しラフな感じの白いインナーを合わせました。これとパーカーだとそのまんまラフに仕上がるのですが、その間にボレロ丈のカーディガンを組み合わせています。前で結ぶタイプでギャザーが入っていますので上手くオトナ感を出せました。仕上げにネックレスと大きめのざっくりバッグ、SHIDA TATSUYA(シダ タツヤ)の謎の3色ストール(笑)を合わせて、少々ビビッドな色目をスパイスで加えました。
以前はメリハリのある色遣いや多色でスタイリングしていたのですが、最近特に注意しているのは何度か書いてる通り色のトーンを合わせる事です。トーンとは濃淡もありますし類似色とも言えます。今回だとカーキ・ベージュ・ホワイト・ピンクを使っていますが全体的な印象として調和が取れるよう気をつけています。トーンが揃えば全体で一つの印象、つまりロミーの全身でイメージを伝える事が出来るのです。パリの女の子のように全て違う色味でのスタイリングもカワユいですし大賛成なのですが、店舗におけるトルソーの役割を考えた時には、やはりその一体でイメージを伝える事が優先されますから統一感は大事です。加えて生身の人間だとヘアスタイルやメイクなどその他の要素も含めて印象付けれますが、トルソーはどうしても洋服だけなのでなおさらイメージは大事だと思っています。
ところで、僕がスタイリングする時(あるいはバイイングもそうですが)には、少しづつですが自然とALTACIAのお客様が浮かぶようになってきました。「このアイテムはあの人のイメージだな」「このバッグはあの人が持ったら似合いそうだな」など、商品を見た時に思い浮かぶ事があるのです。その結果、スタイリングをする時にもそのお客様をイメージして仕上げる事になります。僕は仕事柄毎日洋服を見ていますし、お客様を見ています。見る事で情報が蓄積されていき、僕の潜在意識に浸透しているのだと思います。そのストックした情報が十分な量になってきたのとそれを表現できるようになってきたのが、最近上手くなってきた要因の一つかなと分析してます。
ここまで来るのにもやはり苦労がありました。プロセスとしてはまずお客様をイメージ出来るようになる事。方法は単純で、来店した時に何を着ていたかを記憶する事です。ですが、一度来店されただけでは記憶は出来ますがその人の印象やイメージを掴み取るまでは出来ません。やはり沢山ご来店される方ほど、よりはっきりしたイメージを持つ事ができます。次に、その人のスタイルをあたかも因数分解のように、その構成単位にまで分解するのです。例えば「色」「形」「素材」「シルエット」「アイテム」です。色であればどのような色を良く着ているか、素材であればどんな素材を好むか、シルエットは細身が好きかゆったりが好きか、パンツ派かスカート派か、などその要素において属性を与えていきます。
そして非常に重要なのが「自己表現」です。自己表現という言い方が正しいかどうか分かりませんが、要するに「どのように見られたいか」というイメージです。例えば男性なら「ちょい悪オヤジに見られたい」「イギリス紳士に見られたい」「爽やかに見られたい」などです。ファッションに無関心な人を除いて、洋服を買いに来る人は必ず「どのような自分になりたいか」を持ってると思います。ただ「どのような」に関して全くの無から生み出す事は不可能ですから、そこにはソース(資源)が必要です。それは映画の登場人物だったり、テレビドラマのヒロインだったり、芸能人だったりモデルだったりする訳です。
この自己表現イメージを打ち出すのがセレクトショップですし、自己表現イメージを共有出来ればより満足度の高い品揃え、結果的には的を射たスタイリングをする事が出来ます。このロジックに気付いてからは、意識してお客様の好みや自己表現イメージを聞き出すよう心掛けています。「お洒落だと思う芸能人」「憧れる芸能人」などです。
ただこれは実に難しい作業です。一番の問題点は、こういった自己表現イメージが頭の中で渾然としていて整理されていない事です。稀にお客様の中で既に整理作業が終わっていて、自分が好きなスタイルや向いていないスタイルを知っている場合がありますが、多くの方は漠然と「こんな感じが好き」「でもこれも嫌いじゃない」というレベルです。つまり未分類のイメージがそれぞれに重なり合っているようなものです。これではお手上げとも言えますが、こちらから質問したり商品をお薦めしてみて感想を聞く事で少しづつですがお客様の持っている自己表現イメージを引き出す(というよりこちらがプラスアルファして構築する)事が出来ます。
「何を着たら良いか分からない」「どうやって着たら良いか分からない」という声をお客様から聞きますが、僕からのアドバイスとしては自己表現イメージを何となく定めておく事をお薦めします。そのソースさえ分かっていれば、少しづつそれに合うものや似合う着こなしが分かってくると思うのです。でも一方でその自己表現イメージに囚われない事も大事だと思います。ファッションには流行もありますし、自分の価値観や意識の変化もあります。「これ以外は似合わない」というスタンスよりも「これをちょっと着てみたら面白いかも」という目線の方が新しい自分を発見出来そうですよね。
本当はもっともっと書きたい事が沢山あるのですが、僕自身の頭の中の整理が出来ていない状態です(笑)またまとまった頃に書いてみたいと思います。
Parka (amherst) :11,500円
Cardigan (HEMISPHERES) :14,700円
Inner (WOOL&CO In Italy ) :7,875円
Pants (angelique) :15,750円
Bag(VINCENT PRADIER In France) :7,140円
Necklace (Original) :7,350円
Stole (SHIDA TATSUYA) :6,300円
Knit (HEMISPHERES) :15,750円
ALTACIA Style :Yours
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