今日は My Style ということで、僕の好きなものなんかを書きます。
ファッションにしようかな、とも思ったのですが、たまには違う事も書きますね。
今日ご紹介するのは、東海林さだお著書
「タコの丸かじり」です。
グルメブームもすっかり日常化し、雑誌・テレビなどで様々なお店が紹介されています。でもそこに載っている情報のほとんどは「店舗○○の背脂を使ったとんこつラーメンは。。。。」「中目黒にある隠れ家的ダイニングバー××は。。」など、お店やその料理の具体的な紹介ばかりです。
実際に食事をするための情報収集としてはいいのでしょうけど、もっと肩肘張らずに「食」という習慣を楽しめるものはないか、と考えていた時にこの本に出会いました。
作者の東海林さだおさんは、漫画家でありエッセイストで「ショージ君」「タンマ君」などの著作があります。その一方で食通であり、この
「丸かじり」シリーズがベストセラーとなっています。
東海林さんは庶民の目線から食を語っており、内容もさることながら、その文体や表現方法は
本当に感心させられます。
まずタイトルがスゴイ。「タコの丸かじり」ですよ。何をするのやら、という感じです。
内容は、というとショートエッセイが20数編入っています。
それぞれのエッセイのタイトルもまた凝っており、「究極のネコ缶を食べてみる」「とうもろこしは
律儀である」「焼き鳥の串の業績を讃える」などです。ねっ、読みたくなるでしょ(笑)。
出だしも最高ですよ。「いい気な「おせち」を叱る」では、「おせちはこのところ、少しいい気に
なっているのではないか。」が文頭です。うーん、ウマい。
更に衝撃的だったのは、別の巻でアサリとシジミについてのエッセイで、確かこの文頭です。
「シジミが悩んでいるというので、話を聞いてやることにした」
「スー パー ら し い ! !」
これはヤラれましたね。素晴らしいキャッチーな文頭です。
もちろん、内容についてはクスッ、というものから大笑いするものまで、
必ず楽しめる内容となっています。
僕はこの「タコの丸かじり」を買ってハマってしまい、そのほとんどを持っています。
この本が活躍するのは、実は海外旅行なんです。海外旅行って、飛行機のフライト時間、
空港での待ち時間、ホテルで寝れない時、などちょっとした空き時間が多いのですが、
その合間に読むのにちょうどいいんですよね。
また、これを読む事で日本の食文化の多様性を再認識出来ます。
ただ、日本食が食べたくなる危険性もありますので、空腹時には読まないようにしましょう(笑)。
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